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Archive for the 'コスプレ写真考察' Category
netstat Labsが考察する「コスプレ写真」(2)
Author: reizei
技法的な話を書けよと言われましても……とか昨日寝る前には何かか考えていましたが、起きたら綺麗さっぱり忘れていました。
構図の話しましょうか。今日は。うん。そうしよう。
構図の話は、以前フィギュア撮影講座でちょこちょこお話ししましたが、原則として黄金分割に従うのが定石です。
印象が散漫になる原因の一つに、撮影者側がこの定石を全て外している例が見受けられます。
人物ポートレイトでは、全身像では顔に黄金分割点が来るように、顔のショットでは目に黄金分割点が来るようにします。
今現在映画館で公開されているマイケルジャクソンのドキュメンタリー「This is it」は、これに忠実に守っています。未見の方は一度劇場に足を運んでみてください。
これをうまく生かすことで、空間をうまく演出することが出来ます。もちろん日の丸構図や、二点分割構図、斜め分割構図が悪だと言っているのではありません。構図はこれ以外にも幾つかありますが、足下は黄金分割構図にあると冷泉は考えています。これに、カメラのポジション、レンズの選択などのバリエーションをつけて初めて人物写真の基礎が出来上がります。フィギュア撮影などより遙かに選択肢が多いため、始めたばかりでは何をしていいのか見当が付かないこともあります。事実冷泉もそうでした。
その解決策として最もお勧めなのが、「変化する条件を固定させて練習する」ということです。よく分からないので、具体的に言うと、「レンズを単焦点にして50mm縛りで撮る」「光条件を安定させる」「被写体を静物にする」などが上げられます。
よく「冷泉さんフィギュア買わないって言ってたじゃないですかwww」と古い付き合いのある方からよく言われますが、あれは練習のためです。フィギュアは動さなければ同じポーズをとりますし、レンズはマクロレンズか標準レンズの二本しか選択肢がありません。光条件はライトバンクやストロボを遣えば一定します。他にもモチベーションの維持や、時間的拘束などもありますが、技術的には、以上の理由から、ぽくは練習用の被写体としてフィギュアを選びました。
もちろん練習方法は人それぞれなので「俺は知り合いの女の子を練習台にするぜ!」とか「いや俺は花を撮るぜ!」とか「動物園も捨てがたい」など様々な意見があると思うのでその辺は個人のフィーリングで。
だって趣味だもの。楽しくないと面白く無いじゃないですか。モチベーションも保てないし。
んでは、さっきレンズ選択の話が出たので、レンズの話もちみっとします。
レンズは、バリエーションがいろいろあり、非常に選択が難しいところです。ぽくはCanon使いですが、Carl ZeissのレンズがつかいたくてD300を買い、その後D700を追加で買いましたが、当初は「NikonのレンズTAKEEEEEE! 選択肢少NEEEEE!」と思っておりました。CanonのLレンズは彼の値段でも納得できてしまうのはきっと飼い慣らされてしまったからですね。
えへむ。
一般に単焦点がいいとか、単焦点を凌駕するレンズがあるとかよく言われますが、何を優先するかによって機材の選択は変わってきます。例えば、コミケの会場に50mmの標準レンズにEOS kiss X3を持っていくのは余り賢い選択ではありません。バリエーションを求めるのであれば17mm始まりの軽いズームレンズを用意すべきです。逆に、スタジオ撮影に於いて17mmはじまりのズームレンズにEOS kiss X3を持っていくのもあまり賢い選択とは言えません。サブ機としてなら十分アリだと思いますけれども。こういったシチュエーションでは85mm, 50mm, 135mmの単焦点レンズに重量級のフルサイズカメラを持ち出すのが無難かなと思います。
どういう理由かというと、コミケなどのイベント会場ではレンズ交換をする余裕が無く、混雑しているために十分なワーキングディスタンス(被写体との距離)が確保できません。従って、こういった場合では画角が大きく、かつ受難に対応できる軽くて機動性の高い機材が求められます。他方で、ある程度時間が取れ、空間的にも余裕のあるスタジオ撮影では、重量級機材を使い、じっくりと撮影するのがセオリーであると考えています。これは、画質を追及することを趣旨としてスタジオを撮影場所として設定しているからです。勿論、「雰囲気満点のところでコスプレをしたい!」という需要もあるでしょうから、その辺りのバランス次第というところもあるでしょう。
カメラマン視点ではそういう感じになるかと思います。
ほいでは今日のまとめです。
・構図は黄金分割が基本で、顔に黄金分割点が来るようにする
・写真の練習には、コントロールされた状況が望ましい
・モチベーションを保つ練習法がよい
・機材選択は「機動性」と「画質」のどちらを優先するかによる
read comments (0)netstat Labsが考察する「コスプレ写真」(1)
Author: reizei
と、いうわけでなんかはじめました。
みなさんは、「コスプレ写真なんてみんなおなじようなもんじゃね?」と思っているかも知れません。
いや、すくなくともぽくはそう思っています。
しかし、残念ながら「人と違うものをつくりたい」というのは冷泉の性でもあります。
そんなわけで、今日から適当に「どうしてコスプレ写真は同じように見えるのか」ということを考えていきたいと思います。
もちろんセンスの問題もあると思いますので、そのあたりには触らず、技術的な話を中心に攻めていきます。
はい。
コスプレ写真というのは、「ファッション写真」でありながら「ポートレイト」でもあるという二つの特性を持っていると冷泉は考えています。厳密な定義ではなく、コスプレ写真というのは「被写体そのもの」と「全体の雰囲気」の二つが突出し、かつ整合していなければ印象的な写真にはなり得ません。
ファッション写真は書店に行ってVOGUEなり何なり立ち読みして来ればおおよその雰囲気は掴めると思います。
ポートレイトは書店の雑誌コーナーの巻頭を見ればおおよその雰囲気がわかります。
さて、ここでポイントになるのは「写真のテーマ」です。これを明確にしないと話になりません。
例えば、「初音ミク」の衣装で「廃墟」で撮影をする、というシチュエーションを考えてみましょう。初音ミクは一般には「サイバー」な印象として認知されています。ネギなどで、ややキャラ付けがされていますが、言うなれば「電子の妖精」としてVOCALOIDは認知されているように思います。
これと、廃墟をどのように結びつけるのか。非常に難しい問題です。廃墟は退廃的な場所です。陰鬱な、或いはゴシック的な印象を持たせるキャラクターであれば、非常に相性がいいかと思いますが、初音ミクはこのような場所には適合しないように思います。ですから、初音ミクに関して言えば、ぽくなら、白ホリゾントのスタジオを第一選択として選びます。
何が上の事例で言いたいか、と言いますと、「背景」と「被写体」が互いに整合していなければ、写真としてちぐはぐなものになってしまい、印象が薄れていまうということです。コスプレは「非日常」であり、その点では通常の女性ポートレイトとは一線を画します。しかし、その「非日常」故に、一般の認識における閾値を超えた作品を作ってしまうと、意識が散漫になり、「似たような感じの人しか居ないよね」という認識に至ってしまいます。
上記に派生した事例として「ボケ味のコントロール不良」ないし「色調整の失敗」が非常に多いです。C76で査収したROM12枚のうち、意図しない白飛び、黒つぶれが4枚。色潰れが3枚。色温度調整不良が2枚。ボケ味コントロール不良が5枚でした。
文字だけ上げても何のことか分からないのでわかりやすく書き下すと
・白飛びと黒つぶれ;露出のミス
・色に関するもの;モニターのキャリブレーション不良。レタッチのミス
・ボケ味コントロール不良;適切なf値を選択できていない
となります。悪く言えば、撮影者の不勉強に由来するものです。しかし、「ボケがどういう効果があるのか」「色潰れはなぜいけないのか」「白飛びは悪なのか」という質問に自己の見解を持っているカメラマンの皆様には釈迦に説法でしょう。しかし、ピカソだって17歳の時はまともな絵を描いていたのです。定石を知らずして、定石を外すことはできません。。こいつらが何故いけないのか、という質問に対して自分の信条を持っていれば、写真のバリエーションは確実に広がります。
そんなわけで、今日のまとめです。
・コスプレ写真で大事なのは「テーマ性」
・背景と被写体の整合性を考えてロケを計画する
・「何故失敗とされる写真は失敗とされるのか」を知る
要するにアレです。小難しいことは考えなくていいんです。それは冷泉が考えて勝手にそれをここに書いてくれます。
みなさんは、それを自分なりに咀嚼して、いろいろ試してみてください。
そうすれば、きっと、今までとは違う表現が見つかります。そうすれば、写真やコスプレがもっと楽しくなるはずです。
そう、冷泉は考えています。
